あれから26年…もしもセナがいたら…



新型コロナウイルスの影響で、世界中のあらゆる人間活動が自粛され、スポーツやイベントが中止・延期になっている。 F1も例外ではなく、今年のシーズンの見通しも立っていない。

そんな中で、現役・歴代ドライバー達がeスポーツ(F1のゲーム)で対戦し、ファンを喜ばしている。 もしもセナがいたら、このようなイベントに参加していたのかな? ラジコン飛行機の操縦が上手だし、負けず嫌いのセナだから、みっちり練習して完璧に仕上げてレースに臨むのかな? それともゲームはゲームで、あまり速くなかったりして!?

その一方で、新型コロナウイルス感染に苦しむセナの母国ブラジルでは、大統領の患者を軽視する発言が物議を醸している。 もしもセナがF1引退後にブラジルの政治家になったり、福祉活動をしていたらとちょっと考えてみる。 少なくともセナは安全や生命に関して強い意識をもっていた。 1992年ベルギーGPフリー走行中のコマス(リジェ)の大クラッシュの際、一目散に彼の下へ駆けつけたのを思い出した。 いつも大事故がある度に、真っ先に現場へ駆けつけていた。 だから、できる限り安全で人命優先の行動をしていたのではないかと思う。



今のステイ・ホームの期間、セナ関連の雑誌を読んだり、過去のレースを見たり、いろんな妄想をすることが多くなった。 そんな中、先日、スポーツ雑誌「Number」が創刊1000号を迎えた。 付録にはスポーツ各界のトップアスリートたちの名言集があった。 セナはなんと最初のページに!順不同なのかもしれないが、最初のページに見開きでセナが紹介されていたのは素直にうれしかった。

いつもと違うゴールデンウィーク。そしていつも以上に暗い気持ちで迎える5月1日…。 この先の見えない閉塞した世の中だけど、目標に向かって努力したセナの姿やセナが残してくれて言葉を胸に、 できる限りのことをして乗り越えていきたい! 大切な人たちを守るために、そして何気ない楽しい生活がまた戻ってくるように!



2020年5月1日 異国の一人のセナファンより



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