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1963年からイギリスGPは、隔年でシルバーストンと、ここブランズハッチで行われてきた。
そしてこの年が、ブランズハッチでの最後のF1レースとなる。 ルノーは新スペックのエンジンを投入。 しかしルノーエンジンは期待通りには回ってくれない。 強力な「ホンダエンジン」の前では、非力にさえ見える。 予選は金曜4位、土曜にはタイムアップしたものの3位に留まる。 セナの前にはピケとマンセルのウイリアムズ勢。2位マンセルには0.1秒差だが、 PPピケには0.5秒離される。 決勝ではスタート直後に多重クラッシュ。 ラフィット(リジェ)が重症を負い、レースは赤旗やり直し。 2回目のスタートでは、4位スタートのベルガー(ベネトン)が一気に2位へジャンプアップ。 これによりセナは4位へポジションダウン。 レースは、マンセルがすぐにベルガーから2位を奪い返した後は、 20周目くらいまでは上位の順位の変動はなく比較的安定して進んでいく。 セナも4位を走行していたが、23周目にベルガーがリタイアして、労せずして再び3位に上がる。 しかしその4周後、タイヤ交換のピットイン時にギアボックストラブルが判明。 ゆっくりと1周してからマシンを降りた。 優勝はマンセル、2位はピケ。 3位プロスト(マクラーレン)以下を周回遅れにした、 強力「ホンダエンジン」擁するウイリアムズの圧勝であった。  | 
ドライバー  | 
チーム  | 
タイム・備考  | 
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PP  | 
ネルソン・ピケ | ウイリアムズ・ホンダ | 1'06"961 | 
2位  | 
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1'07"399 | 
3位  | 
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 1'07"524 | 
4位  | 
ゲルハルト・ベルガー | ベネトン・BMW | 1'08"196 | 
5位  | 
ケケ・ロズベルグ | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'08"477 | 
6位  | 
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'09"334 | 
ドライバー  | 
チーム  | 
タイム・備考  | 
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優勝  | 
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚30'38"471 | 
2位  | 
ネルソン・ピケ | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚30'44"045 | 
3位  | 
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1Lap | 
4位  | 
ルネ・アルヌー | リジェ・ルノー | 2Laps | 
5位  | 
マーティン・ブランドル | ティレル・ルノー | 3Laps | 
6位  | 
フィリップ・ストレイフ | ティレル・ルノー | 3Laps | 
リタイア  | 
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 27周、ギアボックス | 
FL  | 
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1'09"593 |